ふたつの大きな掃き出し窓から景色を楽しむ平屋のDログ
Nさんご夫妻が、母屋のとなりに別宅として建てたのは、平屋のDログハウス。ゲストハウスとして計画しましたが、完成後はご夫妻が生活を楽しむ場としても活用しています。お子さんやお孫さんが遊びに来たり、知人を招いたりすることも多いそうです。
間取りでこだわったのは、リビングの東西2箇所に設けた大きな掃き出し窓。この間取りを実現するため、当初の南向きにする計画を変更しました。
「ふたつの窓から母屋とログハウスそれぞれの庭を眺められ、開放感抜群です」
ログハウスを建てる計画は奥さまが主導。今ではその住み心地のよさがとても気に入っているそう。
「ログハウスができてから、夫婦ともに血圧が安定したような気がします」と話します。
東西の大開口からふたつの庭が眺められるリビングルーム
こだわったのは、リビングの東西に設けた大きな掃き出し窓。ふたつの庭の緑が眺められ、明るく風通しのいい空間が実現した。
薪ストーブはデンマーク製のSCAN(スキャン)。北欧らしいモダンなデザインがとても気に入って、このモデルを選んだ
空間がすっきり見える縦張りの勾配天井
代理店スタッフからの提案で、天井板は通常とは異なる縦張りにした。天井の勾配の方向に天井板の目地が通るので、すっきり見える効果がある
西側に建つ母屋は、築50年の日本家屋。五右衛門風呂や囲炉裏があるそう
リビングと引き戸でつながった寝室
約7畳の大きさの寝室は、2枚の引き戸でリビングとつながっている。シニアになってからの生活しやすさも考慮して、間取りを考えた
ゆったりした造りの西側の玄関
西側の母屋と行き来するためのサブの玄関は3畳ほどの広さがある。奥さまの選んだカラフルなタイルが空間のアクセントに。将来に備えて、母屋から車椅子でも渡れるようなスロープを造っているところ
白を基調にした独立型のキッチン
プランニングの際にリビングのふたつの大開口を優先させた結果、キッチンは独立型に。キッチンにも、母屋が見える位置に窓を設けた
シニアライフも想定した水回り
老後のことも考えて、水回りは開放的なプランにした。掃除がしやすい壁掛けタイプのトイレをセレクト、手すりも取り付けた。浴室で倒れたときのことも考え、ユニットバスのドアはクリアに
天窓から光が射し込む明るい洗面所
洗面所にはふたつの天窓を付けた。お風呂に入っているときも、クリアの扉越しに天窓から外が見え、リラックスできる。洗面台と収納は造り付け。洗面ボールは奥さまが選んだ
バランスよくデザインされた庭
リビングの大開口を植栽でさりげなく目隠し。植栽は多すぎず、少なすぎずのボリュームで、砂利敷きの部分とのバランスを考えてデザインされている