開放的な母屋で家族とくつろぎ、ミニログハウスで仕事に集中できる家
「ログハウスは、自分たちの考える“住処”にマッチしていると感じました。自分たちの家を建てるなら、どういう仕組なのかを理解できる家に住みたかった。理解していれば、ある程度は自分たちでメンテナンスできるので」
そう話すのは、作曲の仕事をしているFさん。家族4人で暮らすための母屋と、仕事場として使うミニログハウスを建てました。
大学では技術科で学んでいたため、木という素材の特性にも魅力を感じたといいます。
「木の経年変化はいわゆる“劣化”ではなく、エイジング、熟成といったポジティブなものだと思います」
昔からDIYが好きだったFさん。家づくりにあたっては、キッチンや家具などのDIYにもチャレンジしました。IKEAのパーツを組み立てて、ホームセンターで購入した面材を張ったキッチン。価格、厚みや重さ、加工性を考えて選んだ“米栂”を円形にカットして、アイアンの脚を組み合わせたダイニングテーブルなど、いずれも本格的な仕上がりです。
実際に暮らしてみたログハウスの住み心地は、冬は暖かく、夏はサラッとして快適。
「家の方がよく眠れるので、最近はあまりキャンプに行かなくなりました。今度、庭にテントを張って家キャンプをする予定です」
DIYしたキッチンとダイニングテーブル
FさんがDIYしたキッチンとダイニングテーブル。収納の多いキッチンカウンターは奥様にも好評
開放的な間取りの1階
「老後のことも考えて、1階の空間を充実させたかった」とFさん。
なかでもこだわったのは、リビングの開放感。オリジナルモデルより広くして、2箇所に吹抜けを設けた。吹抜け中央のキャットウォークは、洗濯物を干すスペースとしても活躍。室内でもよく乾くそう
カーテンウォールの大開口
カーテンウォールの大きな開口部から、明るい日差しが入るリビング・ダイニング
仕事場にしているミニログハウス
家族と適切な距離を取りつつ、作曲に集中できる部屋がほしくて、別棟でミニログを建てた。木でできたログハウスは「音の響きが柔らかい」と感じるそう
子供部屋がわりのフリースペース
ロフトのフリースペースは下のお子さんの子供部屋にしている。お子さんが成長して個室が必要になったら、お兄さんの部屋をふたつに仕切る予定
キッチンと直接つながる玄関
広々とした玄関スペース。家事動線も考慮して、玄関からキッチンに直接行けるレイアウトにこだわった
大型のウォークインクローゼット
主寝室のウォークインクローゼット。棚はDIYで取り付けた。
「以前の家では革ジャンがカビたりしましたが、今は全く心配ありません」
Loghouse DATA
Country Style
田舎暮らし(HI-4A+LOFTアレンジ・F様邸)
延床面積 | 147.10m² |
1 F | 82.96m² |
2 F | 64.14m² |
テラス | 26.47m² |
建設地 | 神奈川県 |
PLAN | HI-4A+LOFTアレンジ |
ログ材 | フィンランドパインラミネートログ |
設計 | TALO東京 |