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広大なリビングダイニングの壁もきれいな飴色に。週1回の空気の入れ換えをはじめ、定期的に適切なメンテナンスを行ってきたため、建物の状態はいまも極めて良好だ
富士の裾野に広がる森に佇むこの平屋の別荘は、TALOが30年以上前に手がけた最初のログハウスです。大きな平屋の母屋とゲストの宿泊棟は、中央のウッドデッキと赤松やモミの木などの大きな立ち木を囲むように配置され、室内の随所にオーナーが世界各地で集めた民具や装飾品が多数飾られています。その趣はまるで民俗資料館のようです。
今回、撮影のために現地を訪れて改めて驚かされたのは、四半世紀以上を経た建物とは思えないほど、建物の内外が良好な状態に保たれていることでした。年数を経たことで木肌の質感や色合いに味わいが生まれ、それが建物に落ち着いた風格のようなものを与えているのです。「完成以来、管理とメンテナンスはログハウスを建ててくれた㈱コバヤシ工業にお願いしてきました。TALOにとっても初めて手がけたログハウスですから、大切に管理してもらっています。おかげで現在もいい状態が保てています」
玄関側から見た母屋(左)とゲストの宿泊棟。
手入れが行き届いた植栽や背後の木々と美しく調和している
ログハウスは100 年もつといわれたオーナーは、話半分として50年使えればいいと思っていたそうですが、このままの状態を保てば本当に100年使うのも夢ではないと感じているそうです。
中央にある広大なデッキを囲むように2つの平屋のログハウスが建つ。デッキにはバーベキュー用の炉もある
TALO’s Message
メンテナンスの重要性とそのポイントは?
太いログが内外の壁を構成するログハウスでは、どうしても無垢の木が直接雨雪や紫外線にさらされてしまうため、外壁のメンテナンスが最重要項目になります。建物の耐久性を高めるために、外壁の定期的な塗り替えが必須となるほか、外壁の傷みの定期的なチェックも重要です。塗装の劣化や水が溜まりやすくなっている箇所を日頃からチェックし、早目のケアが欠かせません。
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