木造校舎の底力。
全国の小中学生3600人を対象に行った調査によると、子どもたちは鉄筋コンクリート造よりも木造校舎のほうに「自然」「人間的」「落ち着きのある」「温かい」雰囲気を感じるそうです。この調査では木造校舎のほうが「情緒が安定」し、「疲労の蓄積が少ない」ということも明らかになりました。鉄筋校舎では特に女子生徒の不安傾向、抑うつ性、劣等感、神経質の尺度が高く、疲労の蓄積については時期や対象を変えて調べても同じ結果が出たばかりか、教師も木造校舎のほうが鉄筋校舎より疲労感が少なかったそうです。
さらに驚くのは「インフルエンザによる学級閉鎖率」が、鉄筋校舎では木造校舎の倍以上あったという事実です。実際、同じ敷地内に並んで建つ木造と鉄筋の校舎の1階の教室を測定したところ、木造教室はほとんどの時間帯で15℃近辺の室温と安定した湿度を維持していたのに対し、鉄筋教室では10℃以下の時間帯も多く、湿度にもバラツキが見られました。教室は子どもたちが一日の大半を過ごす空間だけに、気になるデータです。
出典:「木造校舎の教育環境」㈶日本住宅・木材技術センター 2004
たとえ校舎が無機的な鉄筋コンクリート造でも、内装に木材や木質材料を効果的に使った「内装木質化校舎」であれば、木造校舎のような快適性を持つ室内環境を実現できる。
さらに驚くのは「インフルエンザによる学級閉鎖率」が、鉄筋校舎では木造校舎の倍以上あったという事実です。実際、同じ敷地内に並んで建つ木造と鉄筋の校舎の1階の教室を測定したところ、木造教室はほとんどの時間帯で15℃近辺の室温と安定した湿度を維持していたのに対し、鉄筋教室では10℃以下の時間帯も多く、湿度にもバラツキが見られました。教室は子どもたちが一日の大半を過ごす空間だけに、気になるデータです。
たとえ校舎が無機的な鉄筋コンクリート造でも、内装に木材や木質材料を効果的に使った「内装木質化校舎」であれば、木造校舎のような快適性を持つ室内環境を実現できる。