「適材適所」という言葉のとおり
日本人は様々な木の性質を知り
それにふさわしい使い方をしてきました。
家づくりの材料についても
それぞれの木の性質に合わせた使い分けがされてきました。
例えば、松はその「粘り強さ」を生かして、家の「梁」に使う。
「腐りにくくシロアリにも強い」ヒバは家の土台に使うというぐあいです。
強さや腐りにくさなどの特徴に加え
木の香りや色味にも個性があります。
松には「気分が高揚する成分」が含まれているので
人が集まるリビングなどに向いています。
杉は「落ち着いた香りと色」を持っているので
寝室に適しています。
檜は勉強部屋や仕事場に使用すると
その「芳香」が集中力を高めてくれます。
人気のアロマテラピーでは
植物に由来する芳香成分をストレス解消やリラックスに役立てています。
じつに様々な種類の木から抽出された成分が
利用されていることに驚かされます。